12日午前に実施された宇宙航空研究開発機構(
JAXA
(ジャクサ))の固体燃料ロケット「イプシロン」6号機の打ち上げが失敗に終わった。イプシロンは日本の基幹ロケットの一つ。イプシロンを使って商業衛星の継続的な打ち上げ受注を目指してきた政府にとっても、今回の失敗は大きな痛手となりそうだ。
6号機には、宇宙新興企業「QPS研究所」(福岡市)の小型レーダー衛星など計8基の衛星が搭載されていた。レーダー衛星は天候に左右されず地上を撮影できるため、自然災害の被災状況の把握や不審船の監視などに使えると期待されている。政府も観測網構築のため、同社などの事業化を支援している。同社の担当者は「現在情報を確認中で、何が起こったのか把握していない」と話した。
日本の基幹ロケットをめぐっては、2003年11月にH2Aロケット6号機が打ち上げに失敗している。大型補助ロケットのノズル(噴射口)に穴が開いたことが原因とみられている。
最近では、17年1月に超小型衛星を運ぶJAXAの小型ロケット「SS520」の打ち上げに失敗した。
千葉工業大の和田豊教授(宇宙工学)は「原因はまだわからないが、今まで成功を続けてきたロケットでの失敗は残念。どこでだめになったかを原因究明し、今回の結果を受け止めてより強固なロケットシステムにしてほしい」と話した。