栃木県警真岡署は、特殊詐欺被害を未然に防ぐとともに容疑者逮捕に協力したとして、ヤマト運輸の営業所に感謝状を贈呈した。
発表によると、9月8日午後4時頃、同営業所は70歳代の女性から宅配の依頼を受けて発送したが、同9時前に再び窓口に来た女性から、「だまされて現金を送ってしまった。配達を止めてほしい」と言われた。当時所長だった男性(47)は、配達先を管轄する神奈川県内の営業所に配送停止を要請し、真岡署に通報した。
「品名」には犯人の指示で「コーヒー、お菓子」と書かれていたが、中身は約300万円の現金だった。同署は9日朝、捜査員を配送先に急行させ、現れた容疑者を逮捕した。
息子をかたる男の指示で現金を送った女性は、発送後に偶然、実の息子から「真岡高校の名簿が流出し、卒業生を対象に詐欺があるようだ」と電話があり、詐欺に気付いた。
大貫彰久署長は「現金も守られ、被疑者も逮捕できる最高の形で結果を出せた」と感謝。男性は「お客様を守れてホッとしている。宅配依頼を受けた際は、現金が入っていないか確認したい」と話した。