神戸市内の山の中にある違法な盛り土について、土砂が流出する恐れがあるとして、兵庫県と神戸市は26日午後、行政代執行に着手しました。 問題の盛土は、神戸市北区山田町下谷上の山中にあります。 兵庫県によりますと、土地の所有者ではない北区の65歳の男性が、遅くとも2005年ごろから県などの許可を受けずに残土を運び込んでいたみられます。 去年7月に起きた、静岡県熱海市での土石流災害を受けて、兵庫県が行った盛土総点検の結果、土砂が近くの住宅や国道まで流れ出す恐れがあることが判明。 県は残土を運び込んでいた男性に対し、再三にわたり盛土の撤去などを指導・命令してきましたが、応じなかったことから行政代執行に着手しました。 今後、約4か月かけて、土砂の流出を予防する工事を行います。 費用の約5000万円は男性に請求されます。 推定盛土量は、約17万立方メートルとみられます。