米連邦捜査局（ＦＢＩ）に在籍していたなどとかたり、マッチングアプリで知り合った女性らから無登録で投資を募ったとして、愛知県警は２５日、千葉県山武市、自営業の男（７２）を金融商品取引法違反（無登録営業）容疑で逮捕したと発表した。逮捕は２４日。
男の証券口座には２０１６年以降、少なくとも全国の８０人から出資金とみられる４億円超の入金が確認されたという。
発表によると、男は１８年１０月～１９年６月、金融商品取引業の登録がないのに、京都市のパート従業員（４５）ら女性３人から計１０５０万円を集めた疑い。調べに対し「金銭の貸借で、出資を募ったわけではない」と容疑を否認している。
男はアプリを通じて知り合った女性らに、「外務省からＦＢＩに出向した」などと虚偽の経歴を自称し、年６％の配当を約束するなどして投資を募っていた。出資者から「返金に応じてくれない」と相談を受けた愛知県警が捜査していた。