国民民主党の玉木雄一郎代表(53)は25日の記者会見で、親交のあった「ザ・ドリフターズ」のメンバーで、19日に亡くなったタレントの仲本工事さん(享年81)に生前、国政選挙への出馬を打診していたと明らかにした。
「正直申し上げますと、選挙に出てくれないかなと思い、口説いた時期もあった」。学習院大卒の仲本さんは、経済や政治の課題に関心があったといい、「ご自身も居酒屋を経営されていたので酒類提供禁止とかコロナの影響を受けたことを踏まえて、今の政治に対して心配していたし『世直しが必要』ということを言っていた」と話した。
関係者によると、7月の参院選候補として、今春ごろに国民民主党からの出馬を打診。しかし仲本さんは「政治に関心はあるけれど、今後もドリフターズとしてやっていく」と断ったという。
玉木氏は仲本さんの事実婚の妻で歌手の純歌が経営していた居酒屋「仲本家JUNKAの台所」にも足を運ぶなど、親交が深かった。政見放送などを見た仲本さんが、「玉木さんの言ってることが一番良かったよ」と励ましの電話をかけてくることも。23日の葬儀にも参列した玉木氏は、「『もっといろんな話をしたかった』と、直接お顔を見てお伝えしたかったので最後のあいさつをしてきました」と振り返った。