堀本和歌子・福岡市議(41)=博多区選出、写真(同市議会ホームページより)=が、来春の市議選で同区から出馬を検討中の元衆院議員になりすまし、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係を記したビラを配っていたことが分かった。堀本氏は私文書偽造容疑で刑事告発され、議員辞職する意向。
ビラは元衆院議員で参政党の新開裕司氏(54)を名乗ったもので、「旧統一教会の式典で、偉大なる韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁に祝辞を述べさせていただいた」などと記されていた。8月に同区内の複数の住宅に配布されていた。
新開氏は2019年に旧統一教会の式典でスピーチしたことを認めた上で「ビラは既に関係ないものをあるように見せており、嫌がらせとしか思えない」と話す。
堀本氏は博多区出身。小学生のころからモデルとして活動し、地元銀行や百貨店のCMに出演していた。百貨店勤務を経て渡米し、香港で通訳と服飾デザイナーとして活動し、帰国後はアパレルブランドを起業、全国で10店舗運営したという。
2018年、妹への生体肝移植ドナーを経験。19年4月に市議に初当選、日本維新の会に所属している。
堀本氏は公式サイトで「未来は変えられる!」と掲げていたが、なりすましビラで未来を変えようとしたのか。