「パニックになる人も」車のそばで聞くクラクション並みの騒音 米軍機F35の訓練で111デシベル 沖縄・伊江島

20日午後3時31分、沖縄県の米軍伊江島補助飛行場で行われたF35B戦闘機の訓練で111.3デシベルを記録したことが分かった。琉球大の渡嘉敷健准教授が同飛行場に近い伊江村西崎の民間地に設置した測定器のデータを解析した結果、2013年の調査開始以降最大の騒音だった。
村によると訓練は18日から25日まで断続的に続き、遅い時は午後8時過ぎまで行われた。20日は午後1時20分ごろに飛来し、同4時40分ごろまで合計6機が離着陸を約70回繰り返した。
110デシベルは直近で聞く自動車のクラクションと同程度の大きさ。渡嘉敷准教授は「これほどの音の急激な上昇と減少が短時間で行われたのは、これまでにない。衝撃音に近い音に、パニックになる人もいたかもしれない」と心配した。
村議会の渡久地政雄議長は「F35は耳をつんざくような音がする。これが続けば生活に影響が出る」と問題視した。
(北部報道部・西倉悟朗)