小林貴虎県議(48)=自民党=に対する辞職勧告決議案が三重県議会本会議で否決されたことを巡り、伊賀市在住の男性が決議案に反対した議員に送った公開質問状に対し、回答したのは県議会第3勢力「草莽」の5人だけで、小林氏と同じ自民党会派所属の県議17人は回答しなかった。2日、質問状を送った嶋田全宏さん(46)が記者会見で明らかにした。
嶋田さんは、2021年に自宅住所などを小林氏にブログで無断公開された。嶋田さんは、加納克典さん(43)とともに小林氏の県議としての責任を問う観点から、決議案に反対した理由や小林氏の投稿への認識、政治倫理審査会設置の是非などを尋ねる質問状を送付した。
質問に対して、「真偽不明情報のSNS発信に問題がある。自ら事情説明や謝罪をして誠実な対応を求める」(東豊県議)などの回答が寄せられた。「(決議案を提出する前に)本来なら政治倫理審査会を設置して審議すべきだった」(谷川孝栄県議)など、決議案に至る手続きを疑問視する意見もあった。
一方、小林氏が所属する自民会派からは回答がなかった。これについて嶋田さんは、「回答を拒否する姿勢は県議として許されない。県民からの疑問の声を無視してまで小林議員をかばい続けることを悔しく思う。県民の声に寄り添うよう、県議会は変わらないといけない」と指摘した。
小林氏が「(安倍晋三元首相の)国葬反対のSNS発信の8割が、隣の大陸からだった」などとツイッターに投稿した問題で、旧民進党系の「新政みえ」など3会派は10月19日、辞職勧告決議案を提出。自民と草莽の各会派の県議が反対し、23対22(退席2)の1票差で否決された。【朝比奈由佳】