「梅毒」感染なぜ増加? 沖縄の患者97人で過去最多に 全国的に拡大中

沖縄県は4日、県内で1~10月末までに確認された梅毒の患者数は97人(男性67人、女性30人)で、感染症法による全数把握となった1999年以降で最多となったと発表した。過去最多だった昨年の94人を既に上回った。エイズウイルス(HIV)との重複感染も14人いた。県ワクチン・検査推進課は「早期発見・早期治療が重要で、パートナーと一緒に治療を」と呼びかけている。(社会部・平良孝陽)
全国的にも患者数が増えており、交流サイト(SNS)やマッチングアプリなどで不特定多数と性行為をすることが要因の一つとの見方もある。
年々女性の割合が高くなっており、3割超に達した。女性の年代別では20代16人が多く、妊娠中の患者は少なくとも7人が確認されている。最高齢は90歳だった。
感染経路は性的接触がほとんどで、異性間が45人だった。
梅毒の主な症状は性器や肛門、口、唇に痛みやしこりができたり、全身に発疹が現れたりする。梅毒になると粘膜に炎症を起こすためHIVにも感染しやすくなる。自然に症状が軽くなる時期があり、知らない間に感染を広げることもある。
新型コロナウイルスの流行に伴う業務逼迫(ひっぱく)などで保健所の検査数は大幅に減少している。これまでは年間約2千件で推移していたが、2020年は434件、21年は58件、22年は81件(9月末時点)だった。