7月参院選「1票の格差」、広島高裁岡山支部は「合憲」…選挙無効の請求棄却

「1票の格差」が最大3・03倍だった7月の参院選は投票価値の平等を求める憲法に反するとして、県内の男性が岡山選挙区の選挙無効(やり直し)を求めた訴訟の判決で、広島高裁岡山支部(河田泰常裁判長)は8日、「合憲」と判断し、選挙無効の請求を棄却した。
7月の参院選を巡っては、二つの弁護士グループが選挙無効を求め、全国の高裁と高裁支部に計16件の訴訟を起こしており、今回の判決が11件目。これまでに「合憲」4件、「違憲状態」5件、「違憲」1件で、いずれも選挙無効の請求は退けた。11月中に全ての判決が出そろう見通しで、最高裁が統一判断を示す。