滋賀県の児童相談所「大津・高島子ども家庭相談センター」(大津市)で2年前、一時保護していた高校2年の女子生徒が施設を出て、近くの橋から琵琶湖に飛び降りて大けがをしていたことが9日、県への取材で分かった。
県子ども・青少年局によると、2020年9月、生徒がトイレに行ったまま行方が分からなくなったため、職員が防犯カメラを確認したところ、玄関から施設の外に出たことが判明した。その後、橋から飛び降りたことが分かったという。
職員はトイレの前まで付き添っていたが、生徒がトイレから出て玄関に移動したのに気付かなかったとみられる。玄関は内部から開けられる状態だったという。
同局家庭支援推進室は「生徒が大けがをすることになり、安全管理上の課題はあった」としている。職員研修を強化し、保護した子どもの状況を見極める技能を向上させるなどの再発防止に努めているとした。