相次ぐ「暴言」問題の責任を取り、政治家引退を決めたばかりの兵庫県明石市長。
急転直下、「新党設立」を表明しました。
(泉房穂明石市長)「今回の暴言の責任をしっかり取りたいという思いから、政治家を引退したいと考えております。半年後の任期満了をもって市長のみならず、あらゆる選挙に立候補せず、今後は政治家ではなく違う形で世の中に貢献していきたい」
記憶に新しい、泉房穂明石市長の「政治家引退」宣言・・・。
「問責決議に賛成したら承知せえへんぞ」
「問責決議なんか出しやがって。(次の選挙で)落としてしまうぞ」
10月、自身に対する問責決議案提出をめぐり、市議会議員らにこう暴言を吐いた泉市長。
その責任を取って市長の退任と、政治家引退を明らかにしていました。
この騒動からわずか1ヵ月の10日・・・。
(泉市長)「政治団体の設立届を提出することになると思います。橋下徹元大阪府知事が立ち上げた『大阪維新の会』や東京の『都民ファーストの会』に近いイメージ」
自身が代表となる”地域政党”を設立し、来年4月の明石市長選および市議選に候補者を擁立することを明らかにしたのです。
この急展開に、明石市民は。
(明石市民 30代男性)「(政治から)身を引くというのであれば、一回身を引いたほうがいいかなと思う。ただ、政策としては気に入っている」
(明石市民 30代女性)「辞めるだけで終わるんじゃなくて、ちゃんと明石市のことを考えて続けていってくれるんやなと感じる」
会見では「政治家引退」と言いつつ、党の代表を務めるというギャップを指摘される場面も。
(Q.地域政党の代表という立場は「政治家」「プレイヤー」にはならないのか?)
(泉市長)「私の趣旨は選挙に出て選ばれるのが政治家だという定義で話しているつもりです。選挙には出ませんとお答えしましたけど、まあ政治には深く関わるというイメージです。
気持ちとして言えば、4月の市長選挙と市会議員選挙で過半数しっかりした上で、場合によって県会議員候補を立ててトップ当選させた上でその後全国展開。その後の来たるべき県知事選挙も勝つというイメージです。
あ、ちょっと言い過ぎたかな。リップサービスすぎたかな、すみません!」
こうしたなか、泉市長から暴言を受けた市議らからは疑問の声が上がっています。
(公明 飯田伸子市議)「『政治家引退』と言われていたので今回の行動には違和感を感じる」
(榎本和夫市議会議長)「市長として今やるべき事をまずやってほしい。辞めた後なら何をしても自由だが、市長在任中に政局絡みの話ばかりするのはいかがなものか」