よくもこの10年間、バレずに6億5000万円ものカネを荒稼ぎしていたものだ。
売春や乱交パーティーの開催場所を提供したとして、いずれも東京都新宿区歌舞伎町の無職、沢村雅也(32)、小山麻代(42)、田村祐樹(23)ら3容疑者を含む売春グループ5人が8日までに、売春防止法違反(場所提供)の疑いで警視庁保安課に逮捕された。また在留期間を過ぎたとして中国籍の蔡明慧容疑者(30)を7日、出入国管理および難民認定法違反の疑いで現行犯逮捕した。
沢村容疑者らは性交ができる広いリビングや複数のベッドルームがある民泊向けの住宅、あるいはホテルのスイートルームなどを予約して乱交パーティーを企画。1カ月あたり12回以上開催して2012年以降、およそ10年間で計6億5000万円を売り上げていた。
グループはSNSに〈朝から生●出し&撮影イベント開催 エロ可愛いモデル 新大久保あたり3~5人程度募集します。詳しくはDMで〉と投稿し、参加者を募集していた。
■泊まり込みのバスツアーも開催
「開催場所は新宿区や台東区など、都内のホテル2カ所と民泊施設16カ所だった。1回につき、20~60人の男性客が集まり、パーティーは午後から翌日の朝方まで続き、その間、男女が入り乱れていた。グループは今回、逮捕された中国人の女を含む20~53歳の売春婦を約10人雇い、男性客の相手をさせていた。
男性客の参加費は5000円から3万円程度で、人によって料金に差があった。常連客には割引制度があり、沢村が金額を決めていた。参加費だけで“ヤレる”良心的な価格設定だったことも、人気の秘密だったようです。大勢の男性客を連れて、泊まり込みのバスツアーを開催することもあった」(捜査事情通)
犯行がバレたきっかけは、「民泊施設を利用して売春をしている」「乱交パーティーに無理やり参加させられた」という女性からのタレコミだった。パーティー会場として使用されたホテルや民泊施設は、乱交や売春パーティーが日常的に行われていたことは知らなかったという。
調べに対し、沢村容疑者は容疑を認め、グループの他の4人は「売春が行われているとは知らなかった」とシラを切っているという。
「メンバーそれぞれの分け前はこれからの調べだが、主犯格の沢村と小山、グループ最年少の田村の3人は歌舞伎町のレンタルルームをアジトにして生活を共にしながら、せっせと金儲けに励んでいた」(前出の捜査事情通)
民泊施設の場合、人目につかずに出入りできることから、乱交やスワッピングなど、この手のエロイベント会場として利用されているケースはいくらでもありそうだ。