天皇、皇后両陛下は13日、兵庫県明石市の市民会館であった第41回全国豊かな海づくり大会に出席された。新型コロナウイルス感染症の影響で、両陛下が現地で海づくり大会に参加したのは3年ぶりとなった。
天皇陛下は式典でのおことばで、阪神大震災で水産業などが甚大な被害を受けたことに触れ「多くの被災者が共に助け合いながら復興を成し遂げ、その経験と教訓を将来にわたって伝え続ける歩みが進められていることに、心から敬意を表します」と述べた。また、大会を契機に「海や漁業への理解と関心が更に深まり、豊かな海づくりの輪が、全国へと広がっていくことを願います」と話した。
式典後、両陛下は明石港の護岸から漁船などのパレードを見学したほか、マダイとヒラメを放流した。【高島博之】