白昼、東京・渋谷の繁華街で起きた“スタンガン強盗”確保の瞬間がとらえられていた。
東京・渋谷区で撮影された映像。
黒い服の男が警察官の目の前で白い服の男性に取り押さえられている。黒い服の男はこの直前、女性にスタンガンを当てた上、バッグを奪い逃走していた。
強盗致傷の現行犯で逮捕されたのは、静岡県の会社員佐藤紀裕容疑者(27)。
動画や目撃者の話から当時の詳しい状況が明らかになった。 事件は11月9日午後1時ごろ、渋谷区道玄坂の裏通りで起きた。
被害にあったのは20代の女性。数日前にTwitterで知り合った佐藤容疑者と現場近くのファストフード店で初めて顔を合わせたという。 その後、現場近くを2人で歩いていると…
突然、スタンガンを背中などに押し当てられたのだ。 当時、現場近くにいた人は異様な音を耳にしていた。
目撃者： 妻が表の方からビリビリっていうふうな何か電気を発するような聞きなれない音を聞いたそうです。その後、すぐ女性の悲鳴が聞こえて「警察を呼んでください」みたいな感じで。
佐藤容疑者はスタンガンを当て、女性からショルダーバッグを奪うと、渋谷駅とは反対方向に逃走した。
しかし、逃走しようと坂道を上ったところ、角で通行人男性3人に取り押さえられた。
佐藤容疑者を取り押さえたのはたまたま歩いていた3人の男性。 そのときの様子を近くにいた人が撮影していた。
警察官に促され、両手を上げて立ち上がった佐藤容疑者は道路脇で正座する。 警察官が確認したのは凶器となったスタンガンとみられるもの。取り押さえた男性の1人が右脇腹に当てられたという。
パトカーで連行された佐藤容疑者は調べに対して容疑を認めたが、スタンガンを持っていた理由については「護身用に持っていた」と話した。警視庁は犯行の動機を詳しく調べている。
（「イット！」11月14放送より）