更迭余波で一部の首脳会談取りやめ…岸田首相、立ち話などで「当初の目的は果たせた」

【プノンペン=仲川高志】東南アジア歴訪中の岸田首相は、葉梨康弘・前法相更迭の影響でカンボジアへの到着が遅れ、一部の首脳会談が取りやめになったことについて、「会合の前後に会談や懇談、立ち話を実施した。当初の目的は果たせた」と述べ、影響はなかったとの認識を示した。
カンボジアの日程を終えた13日夜、記者団に語った。
法相交代に伴い、首相の出発は当初予定の11日午後から、12日未明にずれ込んだ。このため12日に予定していたベトナム、ラオス、ブルネイとの2国間の首脳会談をいったん取りやめた。
その後、再調整した結果、3か国の首脳との対話の時間を、13日の東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議の前後に確保したという。ただ、ベトナム首脳とは会談したが、ラオス、ブルネイの両首脳とは略式の「立ち話」にとどまった。