都公安委、「まんだらけ」2店舗に販売停止命令…成人向け雑誌・DVD対象

東京都公安委員会が今月11日、風俗営業法に基づき、古書店運営会社「まんだらけ」(東京都中野区、東証スタンダード上場)の2店舗に対して、成人向け商品の販売停止命令を出していたことがわかった。警視庁によると、都公安委が成人向け商品の販売停止を命じるのは初めて。
警視庁幹部によると、処分を受けたのは、渋谷店(渋谷区宇田川町)と中野店(中野区中野)。それぞれ18日から180日間、成人向けの雑誌やDVDなどの販売を禁じられた。
警視庁は昨年11月、同社幹部に対し、違法なわいせつ雑誌を店舗で販売しないよう口頭で指導していた。だが、両店ではその後もわいせつな写真誌が販売されており、同庁が5月、辻中雄二郎社長(51)と社員ら計5人をわいせつ図画頒布容疑などで東京地検に書類送検した。
5人はその後、不起訴(起訴猶予)となったが、都公安委は事件の経緯を踏まえ、命令を出す必要があると判断した。同社は取材に「不起訴になった事件で行政処分が下されるのは不可解だが、甘んじてお受けする」などとしている。