元の姿に戻った「巨大こけし」…頭部もげ落ち9か月、心なしか「笑っているように見える」

宮城県大崎市鳴子温泉の国道47号沿いにある巨大こけしの修復作業が14日、行われた。2月に積もった雪の重みで頭部(直径約2メートル)がもげ落ちてから約9か月。頭部と胴体がくっつき、ようやく元の姿に戻った。
高さ約6メートルの巨大こけしが設置されているのは「岩下こけし資料館」の入り口近く。作業は7日に始まり、14日は支柱を新たに入れた頭部がクレーンで胴体の上に置かれた。
同館の遊佐妙子代表がクラウドファンディングで修復のための寄付を呼びかけたところ、反響は大きく、9月28日~今月7日に目標の100万円の5倍となる503万7000円が集まった。資料館が用意した120万円と合わせて修復し、無事だったもう1体の補強にも充てる。
巨大こけしは1983年に制作され、鳴子特産のこけしをPRする「広告塔」として親しまれてきた。色を塗り直して今月末の作業完了後にお披露目会を開く。遊佐代表は「感無量です。こけしが心なしか笑っているように見える。寄付に感謝します」と話した。