日中首脳、バンコクで今夜会談…首相は台湾・尖閣で自制促す方針

【バンコク=大木聖馬、バリ(インドネシア中部)=仲川高志】岸田首相は17日夜、タイの首都バンコクで中国の

習近平
(シージンピン)国家主席と会談する。首相は台湾や沖縄県・尖閣諸島に対する中国の威嚇や圧力について日本の懸念を伝え、自制を促す方針だ。一方、気候変動対策など共通の課題については協力して取り組む姿勢を示すことで、冷え込みが続く日中関係を立て直す糸口も探る。
日中首脳による対面での正式な会談は、2019年12月以来、約3年ぶりとなる。日本政府関係者によると、日中首脳会談は17日午後6時30分(日本時間午後8時30分)に始まる予定だ。
首相は16日夕、主要20か国・地域(G20)首脳会議出席のため訪れていたインドネシア・バリ島で記者団に「建設的かつ安定的な日中関係を構築していく」と語った。
会談に先立ち、首相は17日午前、バンコクに向けバリ島を政府専用機で出発した。午後に到着する予定だ。バンコクでは18、19日に開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議にも参加する。