埼玉県朝霞市で5月、内装工事会社「長葭(ながよし)内装」が全焼し、社長の長葭良さん(当時43歳)が死亡した事件で、県警朝霞署捜査本部は20日、いずれも仕事仲間で、内装業の大木渉(37)=同県小川町小川、元内装工の大西寿貴(31)=同県越谷市南越谷1=両容疑者を、殺人と現住建造物等放火容疑で逮捕した。捜査本部は2人の認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は5月14日、朝霞市上内間木の同社事務所兼作業所内で、長葭さんに何らかの鈍器で複数回殴打する暴行を加え、事務所に火を放ち殺害したとしている。捜査本部によると、死因は焼死で遺体には複数の骨折があった。2人は長葭さんから仕事の委託を受ける間柄で、当時は長葭さんと一緒に内装の仕事に出かけ、事件当日の早朝に同社に戻った。
現場周辺の防犯カメラの映像に、大木容疑者の車が映っていた。同日午前9時50分ごろ、通行人が火災を119番していた。捜査本部は、長葭さんと2人の間に金銭をめぐるトラブルがあったとみて動機を調べている。
長葭さんの遺族は捜査本部を通じ、「大切な存在である息子を突然無残な殺され方で失ったという喪失感、悲しみ、悔しさで胸が張り裂けそうになり、この気持ちは生涯続くと思います。今後の捜査や裁判をとおして真実を明らかにしてほしいと願っています」とコメントを発表した。【平本絢子】