石川県中能登町の能登部神社で19日夜、300年以上受け継がれる奇祭、ばっこ祭りの
逢瀬
(おうせ)の儀式が営まれた。
能登部神社の男神と愛宕神社の女神が年に1度だけ一緒に過ごす祭り。収穫に感謝し、子孫繁栄を祈る。
氏子代表30人ほどが、今年の新米で造ったどぶろくで喉を湿らせた後、清水景子宮司に伴われ、愛宕神社まで約1キロの道のりを往復。愛宕神社の女神は、
肩衣
(かたぎぬ)にはかま姿の地区長、林登良夫さん(71)が持つサカキの枝に宿り、能登部神社に迎え入れられた。
「行列を見たらたたりがある」との言い伝えがあり、見物客はいない。行列は今町一朗さん(64)が吹く横笛が寂しげに響く中、長柄の鎌を先頭に無言で進んだ。
21日には女神を愛宕神社に帰す儀式がある。