江沢民氏が「反日デモに大きな影響」「関係悪化招いた側面」…日本政府内には厳しい評価も

中国の

江沢民
(ジアンズォーミン)元国家主席が30日に死去したことを受け、岸田首相や与野党議員から悼む声が相次いだ。一方で、日本政府内には、江氏の反日姿勢への厳しい評価もある。
首相は30日、

習近平
(シージンピン)国家主席に対し、「深い悲しみに堪えない。(江氏は)中国の発展に貢献されたのみならず、国家主席として初めて我が国を公式訪問するなど日中関係で重要な役割を果たされた」とする哀悼のメッセージを送った。
日中の議員外交に力を入れる自民党の二階俊博・元幹事長は、記者団に「偉大な功績を残したリーダーで、大変残念だ」と語った。
1996年に新進党党首として江氏と会談した立憲民主党の小沢一郎衆院議員は、「中国国民を豊かにしたいという強い思いで果敢に行動した指導者だった」とする談話を出した。
日中国交正常化50周年の節目にあたる今年、政府は日中関係の改善を模索している。江氏は反日教育を推進し、反日宣伝政策もとり続けた。日本政府内からは、「反日教育は、中国での反日デモに大きな影響を与えた。江氏が両国関係の悪化を招いた側面もある」との指摘も出ている。