川崎市は6日、川崎区塩浜の市営プールで開催している水泳教室の送迎バスで、車内に寝ていた小学1年生の男児(7)を降ろし忘れるミスがあったと発表した。バスは男児を乗せたまま次の送迎場所へ向かっていたが、全地球測位システム(GPS)で男児の居場所を把握した保護者からの連絡でミスが発覚。バスがプールを出発した約1時間後に男児は保護者に引き渡され、健康被害はないという。
発表によると、5日午後4時45分頃、受講生を送迎する巡回のバスが同区の駅前で男児を乗せてプールへ到着。受講生約20人は降車したが、最後列の座席で男児が眠っていることに60歳代の男性運転手は気づかず、そのまま次の送迎場所へ向かった。
子供のプールへの到着は保護者のスマートフォンなどに通知される仕組みで、通知がないことを不審に思った保護者がGPSで確認したところ、送迎ルート上を移動しているように見えたため、プール事務室へ連絡した。指摘を受けた運転手が男児を車内で見つけ、午後5時40分頃に保護者へ引き渡した。
バスは、プールの指定管理者が再委託した企業が運行している。市の担当者は「バス乗降時の車内確認などの徹底を指導して再発防止を図る」と話している。