時速94キロまで加速しバイクに追突、対向車とも衝突し6人重軽傷…男に実刑判決

「あおり運転」をしてバイクに追突するなどし、6人に重軽傷を負わせたとして、自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致傷)に問われた湖南市岩根、無職駒形光太郎被告(34)の判決が6日、地裁であり、懲役2年4月(求刑・懲役3年6月)の実刑判決を言い渡した。
判決によると、駒形被告は昨年8月、湖南市岩根の国道1号で乗用車を運転中、前方のバイクの通行を妨害する目的で時速約94キロまで加速し追突してバイクを転倒させた後、対向車と衝突するなど5台を巻き込み男女6人に重軽傷を負わせた。
駒形被告は「妨害目的はなかった」と主張したが、大嶋真理子裁判官は「バイクの速度や位置を認識した上で加速している」として退けた。その上で「生命や身体に対する危険が極めて高く、犯情は悪い」と非難し、実刑判決は免れないと結論づけた。