世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を巡る問題を追及するジャーナリストや、元2世信者らの有志が9日、教団に対する解散命令を裁判所に早期に請求するよう求める署名を文化庁に提出した。10月17日~今月6日にオンラインで募った署名が約20万5000筆に達したとしている。
有志は、教団が高額献金や霊感商法、2世信者に対する人権侵害といった重大な被害を生み出しているなどとして、税制優遇などが受けられる宗教法人としての解散を求めている。元2世信者、小川さゆりさん(活動名)らが、解散命令請求を視野に教団に対し宗教法人法に基づく調査を進めている文化庁を訪問。担当者に永岡桂子・文部科学相宛ての署名などを渡した。
提出後、別の元2世信者2人が記者会見に出席して被害を訴えた。教団主催の合同結婚式に参加し、韓国で生活した経験のある冠木結心(けいこ)さん(40代、ペンネーム)は「教団が行ってきたのは、世界平和などではなく、家族や人生の破壊だ。これ以上の被害を防ぐためには解散が必要だ」と主張した。また、教団からの多額の献金要求に苦しんできたという井田雫(しずく)さん(仮名)は「教団の解散だけでは、解決しきれない問題がたくさんある。政府には毅然(きぜん)とした態度で臨んでもらいたい」とも訴えた。
署名呼びかけ人の一人でジャーナリストの鈴木エイトさんは「旧統一教会の実態はカルトだ。規制する(救済)法案ができたが、一歩踏み込んで解散命令請求を進めてほしい」と求めた。【遠藤大志】