13日午前9時半ごろ、沖縄県嘉手納町水釜の嘉手納漁港近くの路上で、「道路工事中に白い煙が出ている」と119番通報があった。ニライ消防本部や嘉手納署によると、配水管工事の作業中、黄リン弾と呼ばれる不発弾が破裂したとみられるという。作業員の1人が体調不良で搬送されたが、命に別条はない。弾は陸上自衛隊の不発弾処理隊が回収した。
署や消防によると、作業員がショベルカーで穴を掘る作業をしていたところ、重機の爪部分が弾に当たり、黄リンが漏れて白い煙が噴出したという。
陸上自衛隊によると、発見された不発弾は、81ミリ迫撃砲弾の黄リン発煙弾(長さ約58センチ、重さ約5.2キロ)。沖縄戦当時に埋没した米軍由来の弾とみられる。
現場から数百メートル離れた嘉手納町漁業組合の事務所にいた事務員の女性(70)は「白い煙が10メートルくらい上がった後にボンという音が2回して驚いた。付近には刺激臭も漂っていた」。現場付近の比謝川でカヤック体験などを提供しているブルーフィールドの水野崇司代表は「修学旅行の4団体が体験を予定していたが、生徒たちの安全を考えて全て中止にした」と話した。
県の防災危機管理課によると、黄リン弾の発見は、2021年8月に読谷村宇座の海中で発見されて以来。09年には糸満市で、掘削作業中に不発弾が爆発し、重機の運転手が重傷となった事故もあった。
[ことば]黄リン弾 空気中の酸素に触れると発火・発煙する黄リンを充填(じゅうてん)した弾薬。煙幕を張るための発煙弾として使われる。着弾時に信管が作動し、付近に黄リンを飛び散らせて白煙を発生させる。