浜田靖一防衛相は16日の閣議後記者会見で、元陸上自衛官の五ノ井里奈さん(23)への性暴力で隊員5人を懲戒免職とした処分に関し、「従来のハラスメント防止対策の効果が組織全体にまで行き届いていなかったことの表れで、極めて深刻で遺憾だ」と述べた。
防衛省は15日付で、五ノ井さんと同じ郡山駐屯地(福島県)の部隊に所属していた5人を懲戒免職とし、五ノ井さんから被害の訴えを受けながら調査しなかった中隊長を停職6カ月とするなど、男性隊員計9人を処分した。
浜田氏は16日の会見で「ハラスメントは隊員相互の信頼関係を失墜させ、自衛隊の精強性を揺るがす決してあってはならないものだ」と指摘。「有識者会議での検討を踏まえて抜本的な対策を確立し、しっかりと防止対策に取り組む」と述べた。
全組織を対象に実施している特別防衛監察で、ハラスメント被害の申し出が1414件寄せられたことについては「防衛省・自衛隊のハラスメント被害の実態を反映しているものだと重く受け止めている。実態把握と事実究明に努める」と述べた。【内橋寿明】