新潟の大雪 車の立ち往生はほぼ解消 陸自が除雪や車を移動

強い冬型の気圧配置により大雪に見舞われた新潟県では20日も、柏崎市や長岡市などの国道で車の断続的な立ち往生が続いた。県は陸上自衛隊に災害派遣を要請。400人規模の部隊が除雪や車の移動などにあたった。国土交通省北陸地方整備局などによると、20日未明に800台超が確認された柏崎市内での立ち往生は午後5時の時点でほぼ解消した。長岡市などでも徐々に解消へ向かっているという。
国道8号では19日、複数のトラックが雪にはまるなどして動けなくなり、断続的に渋滞が発生。19日午後3時40分以降、柏崎市の長崎江下―米山町清水の約22キロが通行止めとなった。北陸地方整備局は現地に職員を派遣し、ドライバーへの水や食料の配布、給油などの支援をした。
立ち往生に巻き込まれた自営業の川崎公夫さん(55)は取材に「反対車線にも車両が詰まり、身動きが取れなかった。3時間で100メートルしか動かなかった」と状況を語った。新潟市から長野県に帰る途中で渋滞に巻き込まれて一夜を過ごし、20日朝になって脇道に抜けられたという。
立ち往生は国道8号と接続する国道17号でも断続的に発生。20日午前6時以降、見附市坂井町―長岡市川口牛ケ島の間の約32キロが通行止めに。消防によると、小千谷市では車の中にいた67歳の女性と4歳の女児が体調不良を訴え搬送され、柏崎市では車を押していた男性が転倒し搬送された。
大雪に伴い新潟県は、柏崎と長岡、小千谷、魚沼の4市に災害救助法を適用した。県などによると、この大雪で2人が死亡した。死亡したのは、いずれも柏崎市在住の小名尉夫(やすお)さん(85)と荒川紗夜嘉(さやか)さん(27)。小名さんは20日朝から自宅周辺の除雪をしていた際、約3・8メートル下の用水路(幅約2メートル、深さ約1メートル)に誤って転落したとみられる。荒川さんは雪に埋まった車内で意識不明の状態で見つかった。周辺地域は停電になっていたといい、車内で暖を取っていたが、車のマフラーが雪に埋もれたことで一酸化炭素中毒になった可能性があるという。
気象庁によると、20日までの新潟県内各地の48時間降雪量は、魚沼市144センチ▽長岡市113センチ▽柏崎市94センチ――など。長岡市は昨冬までの12月の降雪量としては過去最多を記録した。
寒気は20日に一時弱まったものの、再び強い寒気が流れ込み22~25日ごろに北日本から西日本の日本海側で再び大雪となる可能性がある。気象庁の担当者は「最新の気象情報を確認し、外出の可否を判断してほしい」と話した。
国交省は20日午前、担当者らによる災害対策本部会議を開催。斉藤鉄夫国交相も出席し、車の立ち往生などの早期の解消を目指し、除雪作業を進めるよう指示した。そのうえで、再び大雪となることが見込まれるとして、予防的な通行止めの適切な実施や、除雪に必要な体制の強化などを求めた。
【露木陽介、内田帆ノ佳、内藤陽、安藤いく子、木下翔太郎】