愛媛県新居浜市出身でタレントの高見知佳さんが21日、60歳でこの世を去った。関係者によると、11月ごろに子宮や肺にがんが見つかり、闘病を続けていたという。今夏の参院選愛媛選挙区に立候補した高見さんと二人三脚で戦った永江孝子参院議員が「厳しい仕事と分かった上で引き受けてくれた。芸能界でも16歳から荒波を乗り越えてきたし、本当に“ファイター”だった」と振り返るなど、突然の訃報に関係者らから悼む声が相次いだ。
数年前から新居浜市に戻っていた高見さんは1月、「今まで歩んできた人生経験を生かし、私たちの声を国政に届けたい」と述べ、シングルマザーや老親の介護といった実体験を政治に役立てていくと、立候補を表明した。推薦した立憲民主党県連代表の白石洋一衆院議員はツイッターで「彼女の正義感の強さと生来の愛嬌(あいきょう)は抜群で周りに戦う勇気を与える人でした。未(いま)だ信じられない気持ちです」と悼んだ。
17、18両日に自宅で知人らに会う場が設けられたという。参院選で後援会長を務め、20年以上の付き合いのある佐々木龍・前新居浜市長は18日に会った際「『つらいだろうけど頑張ってね』と言ったら、『頑張る』と言ってくれたが、病気には勝てなかった」と無念そうに語った。
永江氏も18日に最後の時間をともに過ごした。高見さんが地方選挙に出る準備をしていたこともあり、「(次の)選挙に出られなくてごめんなさい」と言われ、「もういいよ、ゆっくり休んでよ」と返したという。また、永江氏が「知佳ちゃんはよく頑張ったね」とねぎらうと「ありがとう」とだけ答えたという。永江氏は「いつも前向きな決断をし人生を歩んだ。豊富な経験は貴重だった。あまりに若すぎる」と惜しんだ。【山中宏之、斉藤朋恵】