千葉県松戸市の小規模保育施設「コモレビ・ナーサリー」で園児をたたくなどの不適切な保育が明らかになったことなどを受け、施設を運営する「社会福祉法人菊光会」が20日夜、説明会を開いて保護者らに謝罪した。
説明会は非公開で行われ、17家族34人が出席した。法人や出席者によると、佐々木翠理事長が冒頭、「あってはならないこと。心からおわびし、保育職員の教育を徹底する」と陳謝。併せて、保育士の配置転換や防犯カメラの増設などの再発防止策を示した。保護者からは施設に対する批判が相次いだという。
松戸市は、男児の頭をプラスチック製の弁当箱のふたでたたく▽給食中にうとうとしかけた男児の額をたたく▽寝ている男児を足でどかせる――など10件の行為を不適切と認定した。法人は説明会後に記者会見を開き、改めて謝罪する一方、一部の行為について「これが不適切なのか」と疑問を呈するなど市の調査結果に不満を示した。【柴田智弘】