カラオケ大手「ジャンカラ」社長が器物損壊で逮捕 タクシー運転手のスマホ取り上げトンズラする勘違いぶり

一体、何様のつもりなのか──。
大阪府豊中市の伊丹空港で、トラブルになったタクシー運転手のスマホを取り上げ、使用できなくしたとして、カラオケチェーン「ジャンカラ」を運営する「TOAI」(京都市)の社長、東原元規容疑者(43)が20日、器物損壊容疑で兵庫県警伊丹署に逮捕された。TOAIのHPによると、ジャンカラは関西を中心に23道府県で171店舗のカラオケ店を展開している。
8月12日午後、東原容疑者は家族旅行を終えて、伊丹空港に到着。京都まで予約したタクシーが“想定した”乗り場にいなかったため、北ターミナルにある「タクシー専用カウンター」に押しかけた。
東原容疑者はカウンターにいた54歳の運転手に「なんで乗り場にいないんだ。(家族が待つ)向こうに車を回して」と頼んだが、運転手が「(手続き上)回せないんです」と断ると、激高。断られたにもかかわらず、近くに止めてあった運転手のタクシーの後部座席に勝手に乗り込んだ。
運転手が「無理ですので、車から降りてください」と頭を下げたが、一向に降りようとしないため、110番しようとした。すると東原容疑者はタクシーから降りて運転手の元に駆け寄り、スマホを取り上げた。東原容疑者はそのままその場から立ち去ると、家族と一緒に別の会社のタクシーに乗り込み、自宅へと帰った。
■4カ月以上ほったらかし
「ドライブレコーダーと付近の防犯カメラの映像を確認し、タクシー会社の予約履歴を調べたところ、本人ではなく、部下に予約させていることが分かった。スマホは4カ月経った今もまだ見つかってへんし、その間、4カ月以上も謝りに行こうともせず、ほったらかしやった。運転手さんもたまったもんやない。ほとほと困っとったわ。会社を通じて本人に連絡を取ったところ、署に出頭してきた」(捜査事情通)
調べに対し、「予約していたタクシーが指示した駐車位置とは異なる場所に停車していたことに腹を立ててトラブルになった」と供述しているという。
とはいえ、自分の思い通りにならなかったからといって、他人のスマホを取り上げ、持ち去っていいわけがない。
東原容疑者は京都府出身。同志社大法学部卒業後、食品メーカーに就職。米大学でMBAを取得し、外資系コンサル会社を経て、2015年同社社長に就任した。
「脱サラしてレンタルビデオ店を始めた先代の創業者がカラオケの歌い放題、飲み放題を思い付き、店舗は関西一円にまで広がった。03年には、子会社『湯快リゾート』を創業し、宿泊事業にも進出。経営破綻した西日本の老舗宿泊施設を買い取って、現地まで直通バスを走らせ、食事はバイキング形式で1泊2食付き7800円という低価格を実現し、中高年女性を中心に大人気となった。19年時点で29施設を展開していたが、東原が社長に就いてから4年後の19年5月に湯快リゾートの全株式を売却。本業に集中しようとしたが、それも新型コロナの影響で大打撃を受けた」(業界関係者)
ジャンカラはHPでこのような経営理念を掲げている。
〈お客様本位 お客様の立場に立ち、想いやりをもってサービスを提供する。お客様の笑顔のために、何が正しいのかを個々が考えて行動する〉
よくもこんな高飛車な真似ができたものだ。