麻袋の石綿訴訟が和解=国、遺族に5720万円―大阪地裁

アスベスト(石綿)を入れていた麻袋の再生工場(堺市)で働き、関連疾患で死亡した元労働者4人の遺族7人が国に損害賠償を求めた訴訟は27日までに、大阪地裁(倉地真寿美裁判長)で和解が成立した。原告側が求めていた5720万円(元労働者1人1430万円)を国が支払う。
弁護団によると、元労働者4人は1944~76年、堺市内の3工場で、麻袋を解体してミシンで縫い合わせるなどの再生作業に従事。中皮腫や石綿肺を発症し、99~2013年に死亡した。いずれも労災認定を受け、遺族が18年12月に提訴した。
弁護団長の村松昭夫弁護士は記者会見で「麻袋のアスベスト被害に対し、従来より救済の枠を広げた」と評価した。