大雪から一夜明けた24日、約60センチの雪が残っている愛媛県久万高原町では、雪道で倒れるなどしていた2人の死亡が明らかになった。中村時広知事は自衛隊に対して、同町への災害派遣を要請した。停電地域に住む高齢者の避難所への誘導や、自宅周辺の除雪などに隊員が当たる。
町によると、23日夜、中黒岩の県道で、雪の上に男性が倒れているのを通行人が見つけた。男性は病院で死亡が確認された。近くに住む60歳代で、数百メートル離れた道に男性の車があった。積雪で乗っていた車を動かせなくなり、徒歩で自宅に帰ろうとしていた可能性があるという。町消防本部によると、23日夜の積雪は76センチに達し、1979年の観測開始以降、最大となった。
久万高原町黒藤川では、24日午前11時20分頃、民家の崖下で近くの90歳代の女性が倒れているのを近隣住民が見つけた。消防隊員が死亡を確認した。崖は高さ約4メートルあり、付近には雪が積もっていたという。
同町で旅館「やすらぎの宿でんこ」を経営する重藤慶彦さん(38)は「腰まで雪が積もっている。ここまでは記憶にない」と話す。雪で移動できなくなった町外の人からの予約の電話が多いといい、「食料の調達も難しく、素泊まりだけにするなどして対応している」と述べた。
県内の国道の通行止めは、久万高原町と砥部町を結ぶ国道33号が24日午後1時、伊予市の山間部を通る国道56号は同5時に解除された。