3人が殺害された住宅街に衝撃、防災無線で「外出控えて」…市内でも人気のニュータウン

クリスマスの朝、閑静な住宅街に衝撃が広がった。埼玉県飯能市の住宅で25日朝、男女3人の遺体が見つかった殺人事件。県警は同日夜、容疑者の男を殺人未遂容疑で逮捕したが、日中は周辺に規制線が張り巡らされ、住民は不安に声を震わせた。
「ハンマーを持った不審者が逃走しています。玄関や窓を確実に施錠し、外出を控えてください」
遺体が見つかってから約30分後の午前8時前。飯能日高消防署の防災無線が市内に響いた。
近所の男性(85)は同日朝、コンビニ店に行くため外に出ると、男のどなり声を聞いた。30分ほどして家に戻るとパトカーがあり、訪ねてきた警察官に「ハンマーまたは棒らしきものを持った男が逃げている」と注意を受けた。別の男性(73)は「怖くて家に閉じこもっている」と、おびえた様子だった。
現場の住宅では火災も発生。周囲はブルーシートで覆われ、捜査員らが出入りした。近隣の女性(82)は「騒がしかったので火事かなと思ったが、殺人事件とは。これまで大きな事件なんてなかったのに」と青ざめていた。
事件が一転したのは、遺体が見つかってから約15時間後の同日午後10時頃。現場近くで捜査員が容疑者の男の身柄を確保した。
一帯の美杉台ニュータウンは1990年頃から分譲が始まった住宅街で、市内でも人気のエリアという。
事件を受け、市教育委員会は全中学校に部活動を中止して、保護者に迎えに来てもらい生徒を下校させるよう指示した。
市内小中学校は23日に2学期の終業式を終え、冬休みが始まったばかり。市教委は子どもたちの安全が確認されるまで部活動を当面中止とするなど、対応に追われた。