新型コロナウイルス感染患者を受け入れている埼玉県内の115医療機関のうち、25日時点で半数超の62機関の病床使用率が100%(満床)か、100%を超えていたことが、入院調整を行う県調整本部の資料で判明した。また、全体の6割の68機関の使用率は90%以上だった。県は27日、医療機関の負担が重くなっているとして、警戒度をレベル2(感染拡大初期)からレベル3(医療負荷増大期)に引き上げた。【鷲頭彰子】
県調整本部の資料によると、51機関の使用率は100%だった。11機関が確保病床より多い患者を受け入れて使用率は100%を超えていた。確保病床数の倍以上の患者を受け入れている医療機関もあった。使用率が100%以上の62機関のうち39機関の病床数は10床未満だった。
地域の基幹病院など40床以上を確保している7機関のうち、4機関が満床を含め使用率は7割以上だった。残り3機関の使用率は29~53%だった。重症者用の病床を巡っては、病床を備えていても使用していない医療機関もある。
県はレベル2の警戒度を維持していたが、27日、「病床使用率や救急搬送件数は増え続けている」などとしてレベル3に上げた。
コロナ病床を抱える県内の病院の関係者によると、医師や看護師らスタッフが感染したり、濃厚接触者となったりするなどして、一時離職が急増しているという。
新座市に住む50代女性によると、中学生の長女が21日に発熱したが、市内の発熱外来にかかれず、都内のクリニックで陽性診断を受けた。24日、いずれも20代の長男と次男も頭痛などを訴えたため、週明けの26日に保健所に問い合わせたところ、近くの発熱外来を紹介された。だが、予約が取れず、長女が診断された都内のクリニックで陽性診断を受けたという。
女性は「長男は高血圧のあるリスク患者なので、近くの発熱外来で受診させたかったが、どこでどうしたらいいのか分からなかった」と話した。