窃盗罪に問われた津市の男性(56)について、津地裁(中村海山裁判官)は昨年12月16日、無罪(求刑・懲役1年6月)を言い渡した。津地検は「新証拠がないなど、控訴するに足りる理由が見つからない」として控訴せず、5日に無罪が確定した。
津南署は、男性が2021年11月に津市内の携帯電話販売店でマイクロSDカード3個(販売価格計6万5340円)を盗んだとして、22年2月に窃盗容疑で逮捕。津地検は同年3月に男性を起訴した。男性の弁護士によると、男性は一貫して無罪を主張していた。
中村裁判官は判決で、男性の犯行場面が映っているとして検察が証拠提出した防犯カメラの映像が不鮮明で、他人の犯行の可能性も否定できないなどと指摘。「男性が本件犯行に及んだとは認定できない」とした。
男性は、逮捕から判決言い渡し日まで勾留され続けたという。「苦しみから解放された気分だ。『やっていません』と否定しても、犯人であることを前提に取り調べを受けた。今後はしっかりとした捜査をしてほしい」と話している。【原諒馬】