【独自】犯行時間8分10秒…「レクサスGS」窃盗の一部始終 防ぐ方法なし?新たな手口「CANインベーダー」とは

いま全国で、高級車「レクサス」の窃盗が相次いでいます。 わずか8分あまりで行われた犯行の手口とは?めざまし8は、窃盗の一部始終を捉えた防犯カメラ映像を独自入手しました。
いま、SNSに「近所で盗難&盗難未遂が多発」「黒い『レクサス』が盗難に遭いました」「思い出がたくさん詰まった車が盗まれました」と、高級車「レクサス」の盗難被害を訴える声が相次いでいます。 被害は全国各地におよび、警察が注意を呼びかける事態になっています。
大阪では新年早々の1月4日、盗難が発生。8分あまりで行われた犯行の、一部始終を捉えた防犯カメラ映像を独自入手しました。
現場は大阪・和泉市の住宅街。一軒家の駐車場に黒い「レクサスGS」が止まっています。 午前4時半過ぎ、1台の白い車が現れると、車道から目隠しをするように、レクサスの前に停車しました。
降りてきたのは、白い帽子を目深に被った人物。周囲の様子を伺いながらレクサスに近づくと、運転席側のドアの前でしゃがみ込みました。
しばらくして立ち上がり、いったん車に戻ると、誰かと話すような様子が。車に仲間が乗っているとみられます。
すると今度は、なぜか画面の右側に。別角度の防犯カメラ映像を見ると、壁の横にいました。その直後、車が通り過ぎます。身を隠して車をやり過ごしたのでしょうか。
再び犯人はレクサスの横に戻ってくると、ものの数分でレクサスのドアが開いたのです。さらに、運転席で何か作業を始めました。
しばらくすると、エンジンが動き出し、何事もなかったかのようにレクサスで走り去っていきました。 犯人が現れてからここまで、8分10秒の犯行でした。
被害にあった田中さんは、中古の「レクサスGS」を約2年半前に550~600万円ほどで購入。大切に乗ってきたといいます。
「レクサスGS」の盗難被害に遭った 田中元さん(26): ここ(駐車場)に止めていたんですけど…。鍵は閉めていました。
ーー防犯ブザーなどはつけていた? 純正でついているものしかやってないですけど。純正のセキュリティーがかかっていた。
しかし防犯カメラの映像では、ドアが開いた瞬間、アラームの音などは確認できません。さらに犯行の最中、車だけでなく、自転車も通過していたことが確認できます。 大胆かつ周到な犯行に、田中さんは…
「レクサスGS」の盗難被害に遭った 田中元さん: 僕一応午前3時に自宅に帰ってきて、1時間半くらいたってから盗られてますんで。狙っていたのかなとは思います。めちゃめちゃ腹立ってますね。他の人が被害に遭う前に捕まってほしいなと思っています。
なぜ、レクサスの盗難が相次いでいるのでしょうか。専門家によると…
交通事故鑑定人 中島博史 氏: 基本的には人気があって、売り先が見つけやすいもの。海外への盗難車市場というものがあるようで、そちらに運送して売ったとしても利益が出るようなものということで狙われるようです。
さらに、被害が増えている背景には、新たな手口が横行しているといいます。 それが「CANインベーダー」。今回の窃盗も「CANインベーダー」を用いた犯行とみられています。
「CANインベーダー」とは何なのでしょうか。その仕組みを見ていきます。 まずは、特殊な機器を車に直接接続し、自動車のコンピューターに侵入して制御信号を偽装します。そしてコントロールを乗っ取って、ロック解除やエンジン起動などすべての動作を行うという悪質な手口です。
県内でレクサス盗難が相次いでいる岡山県警によると「完全に防ぐ方法は今のところない」といいます。「レクサス」以外の車種でも、電子制御化が進んでいる最新の車種では、ほぼ同様の被害が起こりうるということです。
では、被害を避けるためにはどうすればいいのでしょうか。
自動車生活ジャーナリストの加藤久美子氏は「時間稼ぎを行うような対策はもちろんだが、むしろ『盗まれるかもしれない』という意識を持つことが大切」だと話します。
ハンドルロックやタイヤロックなどの市販の防犯グッズを複数使用するという手段も有効です。一つ一つのセキュリティは解除可能ですが、複数施すことで「盗み出すまでに時間がかかる」と犯人に思わせることは一定の効果があるといいます。
さらに、盗まれることまで想定し、車内にGPSを仕込み、追跡できるようにすることも有効。実際に過去には、紛失から2時間後にGPSで追跡し、発見されたケースもあったということです。
(めざまし8 1月6日放送)