前橋市発注の公共工事を巡る官製談合事件で、県警捜査2課などは6日、予定価格を教えた見返りに牛肉などを受け取ったとして、前橋市前副市長、戸塚良明被告(72)=同市上佐鳥町、官製談合防止法違反などの罪で起訴=を加重収賄などの容疑で再逮捕した。また、同市の水道工事会社「シノハラゼネラル」元社長、古川澄人被告(57)=同市大胡町、公契約関係競売入札妨害罪で起訴=を贈賄容疑で再逮捕した。戸塚容疑者が受け取った物品は計6点(計5万8555円相当)に上る。
戸塚容疑者の再逮捕容疑は副市長だった2020年6月上旬、配水管工事の指名競争入札で予定価格を教えた見返りと知りながら、古川容疑者からマスクメロン2個と米焼酎(販売価格計1万6940円)を受け取ったほか、同年10月と21年2月にそれぞれ贈答品の上州牛1箱(同1万800円)を受け取ったとしている。さらに20年12月、今後も便宜を図ってもらうように依頼され、芋焼酎1本(同2万15円)を受け取ったとしている。県警は2人の認否を明らかにしていない。
県警によると、古川容疑者が戸塚容疑者の自宅を訪れ、手渡ししていたという。このほかにも物品を渡していたとみられ、県警は贈収賄に当たるかどうか慎重に調べている。
同事件を巡り、前橋地検は6日、戸塚容疑者を官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害罪で、古川容疑者を公契約関係競売入札妨害の罪でそれぞれ起訴した。戸塚被告の起訴は3回目で、古川被告は2回目。
県警は6日午後6時ごろ、前橋市役所に家宅捜索に入った。同市の山本龍市長は「4度目の逮捕を極めて深く受けとめている。引き続き、警察の捜査へ全面的に協力する」とのコメントを発表した。【川地隆史】