「受験・就職と重なる」都内の成人式は対象20歳のまま…式典開く全自治体方針

「成人の日」の9日、東京都内各地で成人式が開かれる。成人年齢は昨年、18歳に引き下げられたが、都内全62区市町村のうち、式典を開く59自治体すべてが引き続き20歳を対象とする見通しだ。18、19歳が「受験や就職の時期と重なる」というのが主な理由だが、「18歳成人」との混同を避けるため、名称を変えたり、18、19歳の若者に祝意を伝えたりする自治体もある。

20歳の区民を対象とした「二十歳のつどい」を9日に開く中央区は、出席する若者らで作る実行委員会が企画、運営を担う。区は3年前の成人式で、対象年齢を引き下げることの可否を出席者にアンケートで尋ねたところ、ほとんどが20歳での開催を望んだという。
受験や就職に影響が出るという意見に加え、酒やたばこが認められるのは20歳であること、成人式には旧交を温める同窓会のような意味合いがあることを挙げた人が多かったといい、区はこれまで通り20歳を対象とする方針を決めた。
直前まで入念なリハーサルを繰り返した実行委で委員長を務める大学2年生(20)は「18歳はまだ子どもという感じがする。20歳という節目を目指して勉強も頑張ってきたので、一つの区切りとして開くのがいいと思う」といい、「小中学校時代の友人と久しぶりに会えるのが楽しみ」と話した。

読売新聞が都内区市町村に尋ねたところ、人口が少なく対象となる若者がいないなどとする島部の利島村、御蔵島村、青ヶ島村を除く59自治体が成人式を開催する予定だと回答した。コロナ禍で多くの自治体が取りやめた一昨年や、新宿区が式典形式での開催見送りを決めた昨年と異なり、成人式の「正常化」が進んでいるようだ。
59区市町村はいずれも20歳を対象とする方針で、18、19歳も加える予定の自治体はなかった。世田谷区は、コロナ禍で開催できなかった一昨年の新成人を対象にした「22歳のつどい」を8日に開いた。東村山市も会場で実施できなかった2021年当時の新成人を招いた「22歳 既・成人のつどい」を9日に開く。同級生や恩師らと懇談できる場も設けるという。
式典とは別に18、19歳の新成人を祝おうとする自治体もある。日野市では18歳を迎える若者に手紙を届けたといい、西東京市の池沢隆史市長は、市のホームページに載せたビデオメッセージでお祝いの言葉を伝える。
式典の名称を「成人式」から変える自治体も少なくない。昭島市が「市はたちのつどい~20celebration~」に変更し、50近い自治体が「二十歳のつどい」や「二十歳を祝う会」などに名を一新した。町田市は「

二十祭
(にじゅっさい)まちだ」の名称を引き続き使っていくことにしている。