13日午後1時25分ごろ、大阪府八尾市亀井町1の路上で、「警察官が発砲し、男性1人が負傷した」と近くの工場関係者から119番があった。40代の男性が心肺停止の状態で救急搬送され、搬送先で死亡が確認された。銃弾が腹部に命中した可能性がある。
捜査関係者によると、警察官は盗難車とみられる車両をパトカーで追跡中だった。車に向かって発砲し、車内にいた男性が負傷したという。
現場はJR関西線の久宝寺駅から南西約600メートルの住宅や工場が密集するエリアの一角で、付近に小学校もある。
自営業の30代男性は発砲の直前、パトカーがけたたましいサイレン音を鳴らしながら、白い乗用車を追跡する状況を目撃した。「車は時速100キロ近くで逃走し、パトカーの警察官が『止まりなさい』と叫んでいた」と証言する。
現場の西約50メートルにある会社の防犯カメラには午後1時20分ごろ、この車が東西に走る道路を東に向かって猛スピードで走り去り、パトカーを振り切ろうとする様子が映っていた。
この男性がパトカーの集まる場所に向かうと、直前に目撃した車が交差点近くの信号柱に前から突っ込み、ボンネットが大破していたという。大勢の警察官が次々と集まり、周辺にはブルーシートや規制線が張られた。
現場に駆け付けた50代の男性は「柱にぶつかって止まっていた車の運転席には、丸刈りの男性がぐったりしていた」と話す。救急隊員が心臓マッサージをしている際、男性の腹部が血で真っ赤に染まっているのが見えたという。
近くの飲食店の男性店主(51)は「現場周辺は小学校の通学路もある。子どもが巻き込まれなくて良かった」と語った。【清水晃平、砂押健太】