「返せるときに返してきた」。関西電力の経営幹部が福井県高浜町の元助役から高額の金品を受け取っていた問題で、関電の岩根茂樹社長は27日、大阪市の関電本店で記者会見した。事実関係を淡々と説明したが、誰が、いくら受領したのかといった核心に触れる説明は避け、苦しい弁明に終始した。
会見は午前11時から始まり、100人近くの報道陣が詰め掛けた。岩根社長は冒頭、「多大なご心配やご迷惑をかけ、お騒がせしたことについて深くおわび申し上げる」と述べ、5秒間にわたって深々と頭を下げた。
資金提供した人物について、高浜町の元助役かどうかは明らかにしなかった。ただ、高額な物は返却を試みたとした上で、「厳しい態度で拒まれた。関係悪化を恐れていったんお預かりし、返せるときに返すという判断をしていた」と説明。「可能な範囲でお返しする努力をしていた」「不適切だが違法とまでは言わない」などと繰り返した。
進退については、「私が先頭に立って今後とも再発防止策を確実に実施していきたい」と厳しい表情で語った。
金品の受領について「見返りとなる対価的行為はなく、発注プロセスや発注額も社内ルールに基づき適切に実施されている」と強調。用意していた紙に目を落としながら、慎重な口ぶりで違法性を否定した。