USB一時紛失の尼崎市、今度は職員が飲酒後に公用スマホ紛失…職場に隠し虚偽説明も

兵庫県尼崎市は27日、公用のスマートフォンを飲酒後に紛失し、紛失の経緯や時期を偽って職場に報告したとして、市武庫地域振興センターの男性職員を減給10分の1(1か月)の懲戒処分にしたと発表した。市では昨年6月に全市民46万人分の個人情報が入ったUSBメモリーが一時紛失する問題が起きており、職員は「USB問題が頭をよぎり、大ごとになるので自分で探したかった」と話しているという。
発表によると、職員は昨年12月1日に市内の飲食店で同僚らと飲酒した後にスマホを紛失。スマホは同15日に職員宅から約250メートル離れた事業所の植え込みでカバンとともに見つかった。市民の電話番号13件、無料通信アプリ「LINE」の連絡先約50件が登録されていたが、情報流出は確認されていないという。
職員は飲酒した翌日の昨年12月2日にはスマホの紛失に気付き、同5日に県警に遺失届を出したが、職場に隠し、同12日になって初めて報告した。その際、飲酒後に紛失したことを伝えず、「12日に警察に届けた」と偽ったという。
松本真市長は「USB紛失事案後の間もない時期に、職員が飲酒後にスマホを紛失したことは、市政への信頼を損ね、深くおわびする」とのコメントを出した。