陸上自衛隊での性被害を実名で訴えた元自衛官の五ノ井里奈さん(23)が30日、国や加害者を相手取り、横浜地裁に民事訴訟を起こした。国家賠償と懲戒免職となった元隊員5人への損害賠償を求めた。本人や関係者が明らかにした。防衛省が本人に謝罪し、5人を免職にしたが、法廷で責任を問うことにした。
五ノ井さんは同日、日本記者クラブで会見。元隊員を訴えた理由について「反省していないと感じた。このままではハラスメントの根絶は不可能だと思った」と説明した。国については「調査をおろそかにした責任がある」と話した。
五ノ井さんは福島県の郡山駐屯地に所属していた際、被害を受けた。