8年前の2015年、兵庫県芦屋市の路上で倒れ、その後、死亡した有友尚子さん(当時27)。
タクシーのドライブレコーダーには、元交際相手の男性と口論する様子が記録されていた。
有友尚子さん: 早く降りなさいよ。
元交際相手: うるさい、やめな。
有友尚子さん: しつこいから降りてよ。
元交際相手: うるさい、やめなさい。
有友尚子さん: もう会いたくないから!
そして、2人がタクシーを降りると、元交際相手の「おらぁ!やめろ!」という声が響いた。
暴行の現行犯で男性は逮捕、尚子さんは約2週間後に死亡した。
尚子さんの母・有友裕子さん: 27歳で、これからいろんなことやりたいと思っていた矢先だったから、すごく悔しいやろうなと思って…。
神戸地検は傷害致死の疑いで捜査したが、「死因が明らかでない」などとして男性を不起訴処分に。しかし、民事裁判で大阪地検は、暴行と死亡の因果関係を認める判決を言い渡した。
これを受けて遺族は2022年7月、検察に再捜査を申し入れ。そして、下された決定は…。
「男性の暴行は正当防衛だった可能性が否定できない」として、検察は再捜査に応じなかった。
尚子さんの母・有友裕子さん: 今回は残念で(娘に)申し訳ない思いでいっぱい。
遺族は今後も検察に再捜査を求めるとしている。
(「イット!」1月31日放送)