社会学者の宮台真司さんが大学で男に首などを切られ重傷を負った事件で、容疑者とみられる40代の男が死亡していたことがわかった。
社会学者で都立大教授の宮台真司さんは2022年11月29日、東京・八王子市の東京都立大の南大沢キャンパスで男に刃物のようなもので切りつけられ、全治およそ1ヶ月の重傷を負い、切りつけた男は現場から逃走していた。
捜査関係者によると、容疑者とみられる40代の男が事件後に死亡していたことがわかった。
警視庁はこの事件で事件発生から2週間後に公開捜査に切り替え、先週には犯行前後の容疑者の新たな映像を公開し、これまでに300件ほどの情報提供が寄せられていた。
一方、宮台真司さんは1月30日、襲撃事件のあと、都内の大学で初めて公の場で講演を行った。
宮台真司さんは「(事件後は)耳がとれるかどうかの瀬戸際でした。襲撃でけがをして出られなくなる、こわくなって出られなくなる、それは避けたい」と事件についても触れたうえで、今後も講演などの活動を続けていく考えを示していた。