ゆで卵製造で動物用医薬品を使用、元会長に罰金100万円…1人不起訴

食品で認められていない消毒剤を使用してゆで卵を製造したとして、総菜製造会社「岩手エッグデリカ」(岩手県八幡平市)の役員ら2人が逮捕された事件で、盛岡区検は31日、元会長(65)を、食品衛生法違反で盛岡簡裁に略式起訴した。簡裁は同日、元会長に罰金100万円の略式命令を出した。
一方で、当時の生産部次長の男性(45)は不起訴となった。盛岡地検は「事件内容や事件後の状況を考慮した」としている。
起訴状では、元会長は昨年12月21日、同市の工場で、「塩化ジデシルジメチルアンモニウム」を含む動物用医薬品を添加してゆで卵を製造したとしている。
県は31日、同社に対する昨年12月23日からの無期限営業禁止処分を解除した。今後、県内で製造されるゆで卵の検査を強化する。