教室展示で市議は「スーパーヒーロー」 議会が紛糾 山口・周南

地域住民らに開放している山口県周南市立桜木小の空き教室にあった地元市議をたたえる内容の掲示物を巡り、他の一部の市議から「公の場は政治的に中立であるべきだ」などと批判の声が上がっている。市議会臨時会初日の1日、市側は児童らが学習の一環で作成したとする調査結果を報告したが、審議は2日夜まで続き、議会側からは調査・説明不足の指摘が相次いだ。
市によると、掲示物は90センチ四方の段ボールに地元市議の写真を貼ったもので「スーパーヒーロー」などの言葉が添えられていた。昨年12月の市議会定例会で問題視され、市は作成経緯などを調べていた。
調査結果によると、掲示物は約10年前、当時の4年生が地域で活躍する人たちを調べて作成したという。市側は公職選挙法に抵触しないとの見解を示した上で、藤井律子市長が「配慮が足らなかった」と陳謝。議会側は調査が不十分としており、審議は紛糾している。【脇山隆俊】