闇バイトで自衛隊員2人逮捕「お金欲しくて」 詐欺グループに口座売却し報酬2万円…SNSで“高収入”と検索

一瞬カメラを見て、視線を落とした男。陸上自衛隊・大宮駐屯地所属の林田武紘容疑者(22)だ。
自分名義で作った銀行口座の情報を他人に売り渡した疑いで逮捕された。
口座情報を買ったのは詐欺グループで、「高収入」などの言葉で募集していた。
事件が明らかになったきっかけは、2022年8月に起きた詐欺事件。80代の女性が被害に遭った。
詐欺グループは女性からキャッシュカードをだまし取り、100万円を別の口座に送金。その送金先に使われたのが林田容疑者名義の口座だった。
調べに対し、林田容疑者は「口座の情報を売ったことに間違いありません」と容疑を認めているという。
林田容疑者は、口座から金を引き出す際に必要なIDとパスワードを売り、約2万円の報酬を受け取っていた。
またこの事件とは別に、同じ容疑でもう1人、陸上自衛隊員が逮捕されている。
逮捕されたのは、習志野駐屯地所属の元木悠太容疑者(23)。
自分名義のキャッシュカードを他人に譲り渡した疑いが持たれている。
同じ容疑で逮捕された2人。共に陸上自衛隊員ながらこれまでに関わりはなく、共犯関係でもないという。
では、なぜ2人は同様の行為に及んだのか?林田容疑者は動機についてこう話しているという。
林田武紘容疑者: お金が欲しくてやった。SNSで「高収入」とか検索して、口座を売った。
高収入をうたって募集されている、いわゆる“闇バイト”。
インターネット検索すると、「高額報酬」「お仕事紹介」「裏仕事」などの投稿があった。
中には、「詐欺利用一切無し」「買取した口座を安全に利用!」などの書き込みも見られた。
しかし、正当な理由なく口座を譲り渡すのは違法行為。
警察は、2人が複数の口座を開いていることから、余罪があるとみて調べを進めている。
(「イット!」2月1日放送)