全面禁煙の福井市役所本庁舎内で職員数人が喫煙していた問題で、市は3日、いずれも50歳代で、市長事務部局と行政委員会事務局の局部長級幹部職員2人を減給10分の1(1か月)の懲戒処分にしたほか、職員5人を書面訓告とした。
また、幹部以外の職員5人の上司についても管理監督責任を問い、口頭厳重注意とした。
発表によると、幹部職員ら計7人は少なくとも2021年4月以降、本庁舎地下1階の理髪室で常習的に喫煙。理髪室は昨年末から休業していたが、警備室で鍵を借りて出入りしていた。中には、改正健康増進法の一部施行で市役所敷地内が禁煙となる19年7月以前から理髪室で吸っていた職員もいた。全面禁煙化以前から理髪室は禁煙だった。
市の調査に職員たちは「心が弱かった。申し訳ない」などと反省しているという。
再発防止のため、市は庁舎内での喫煙の厳罰化などを図る。三竹映子・市職員課長は「模範となるべき幹部職員が喫煙していたことをおわびする」としている。