山口県下関市選挙管理委員会が2019年2月の前回市議選で誤った投票率を発表したまま、訂正していなかったことが分かった。外部からの指摘で発覚した。5日に非公開で行われた市選挙管理委員会で事務局側が誤りを報告し、訂正を発表した。
前回選の投票率について、市選管は43・37%と発表していた。投票総数(9万6744票)を当日有権者数(22万1761人)で割らずに、選挙人名簿登録者数(22万3050人)で割っていたのが原因で、正しい投票率は43・63%だった。
市選管によると、20年1月に市議選の年齢別の投票率の資料を作成した際は、正しい投票率になっており、その時点で誤りに気付いた可能性がある。これまで訂正されなかった理由は「分からない」という。
市選管の大森宏委員長は「市民に申し訳ない思い。今後このようなことがないようにしたい」と述べた。